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営業部のブログ 2010.04.22

飲食派遣紹介人 ~イスラム教 ハラル認証~

グラサンです[:ニヒル:]
ハラル認証。ハラル産業市場。
18億人の市場規模です。
ハラル認証とは、イスラム法に則って処理された食品に対する認証であり、イスラム教徒はハラル認定マークの付いた食品しか口にすることができない。
食品会社がハラル認証を受けるには、豚肉やアルコールを含まないのはもちろん、それらに由来するエキスや酵素も一切認められない。
さらに牛肉や鶏肉など他の畜肉についても餌や屠殺、輸送などこと細かくイスラム法にある規則遵守が要求される。
このようにハラル食品として認められるには、かなり厳格な検査をパスする必要がある。
現在では食材、食品だけでなく、化粧品、医薬品、さらにはファーストフードチェーンなどについてもハラル認証の対象になっており、イスラム諸国でこれらの分野の事業を行うためにはハラル認証が必須になっているとのこと。
ハラルが付くことによって初めて消費者にリーチできる関連産業がハラル産業ということになります。
ハラル食品市場は5,800億ドルの規模、化粧品、医薬品、サービスなどを含むハラル産業全体では2兆1,000億ドルの規模があるそうです。
マレーシア政府はハラル産業の振興に注力しており、イスラム諸国のハラル産業全体のハブになるべく、種々の方策を展開しています。
ハラル認証は、マレーシア以外の国々では地域の団体などが運営しており、日本のJISのように政府機関が認証制度を運営している国はマレーシアしかないとのこと。
一度マレーシアでハラル認証を取得すると、インドネシアを初めとするイスラム諸国の市場においてもその認証は有効になるそうです。
ハラル認証を取得するためには、品質、安全、清潔の3つの観点から基準をクリアする必要があり、マレーシアハラル産業開発公社(HDC)のCEOダストリ・ジャミル・ヒディン氏によると、大多数の日本企業はこれら3つの観点では基準を満たしており、そこにイスラム教の価値観に関する理解がありさえすれば、認証取得が可能だとのこと。
認証取得には、非ハラル製品とは生産ラインが別、原材料納入業者もハラルに沿った事業活動を行っている、物流などもハラルの基準を満たすものになっている、といった基準を満たす必要があるそうです。
ハラル産業のハブになるという意味で、マレーシア政府は特定区域にハラル産業専用の物流設備(港湾を含む)、倉庫、工場用地などを用意しており、外国企業にも門戸を開いているとのこと。
従って、日本企業が進出する場合には、同公社を通じて情報を得て、ハラル産業振興区域に拠点を設ければよいということになるでしょう。
これによって18億人の市場にアクセスできることになるわけです。
これから大きな成長が見込める市場であり、国・地域を超えた広がりを持つ中間層の市場です。
こういう市場の切り出し方はまだまだ他にもできそうですね。


グラサン[:ニヒル:]